IDCへの参加 その5 感想

IDCもEFRIも終了して、予備日である5/31だ。とりあえずD-DOWNのフィリピン人スタッフであるリッキーをバディにして20スキルのうち不安な項目を再度練習。リッキー相手にデモンストレーションするのだが、リッキーの方が全然上手にデモンストレーションするw

まったく面目丸つぶれだが、毎日潜って常に先生の様子を見ている方がうまいのは当たり前か。門前の小僧習わぬ経を読むってところだと思う。自信なくすと困るので気にしないようにしようっと。

さて、IDC全体を通した感想を。

これまでWebや先輩インストラクターでIDCを受けた人の話を聞いたり見たりしていると、連日朝の6時から海に集合して練習したのがキツかった、という話をしばしば聞く。しかし、自分で受けてみて「そんなにキツくないだろ、これ」と思ったのが正直なところ。コースの日程はほとんどが実技と言うよりプレゼンテーションを作り、ブリーフィング、ディブリーフィングをすることで、毎日8時半から17時くらいには終わっていた。宿題を出されるので、それはやらないといけないが、毎日1時間程度もやればできる量だった。

実技面、つまり実際に海で行うものではそんなに練習をする必要性を感じない。というか、毎日海に入って練習しなきゃならないほど基本スキルが低いならIEは合格できないだろうから、IDC以前に練習しておくべきだろ、と。

IDCコースの前にプレIDCを用意しているダイブセンターもあるが、そういったところでレビューしてもらえば、IDC内で自主練を朝っぱらからやる必要性は皆無になると思う。

IDCはPADIのインストラクションシステムを学ぶ場なので、プレゼンテーションスキルをブラッシュアップさせるのに一番時間かかるだろうと思う。知識を詰め込む場でもない。知識はマニュアルや他の資料を見て、それをいかにブレイクダウンしてフォーマットに合わせ、プラスアルファの部分を付け足す(マーケッティング的なところね)という一連の流れを構築するスキルが一番重要なのは再三述べているところだ。

今回、一人でIDCを受けたので先生を独占でき、マンツーマンで学べたのも大きい。これはラッキーだったと思う。他人の理解度に足を引っ張られず(自分も 引っ張ることなく)、自分のペースで進められたのはありがたかった。質問したかったりわからないところはとことん聞けるし。その分相談する相手や練習台に できる相手がいない、というデメリットもある。当初の予定ではもう一人受ける予定だったらしいが、キャンセルになったらしい。なので、IDCを主催する側としてはまったくペイしてないなぁ、と思われたw

実技で行うスキルパートで大変なのは生徒がエラーを出しているのをちゃんとチェックするところか。各実技スキルはすべてマスターしなければならないのを、マスターさせずに次に進めてしまうと必ずトラブルになる。そういったことがないように、生徒のエラーをチェックし、ちゃんとできるようにさせなければならない。

また、生徒が講習中逃げ出したり(そんな生徒もいるらしい)、実習地にクマノミが登場したりして話を聞いてないのをきちんとコントロールして、安全にスキルを達成させなければならないのが一番肝心だ。やはり生徒を危険に晒さないことが最重要なので、その部分はかなり心を配らなければならないため、それを自分が習慣づけできるまでやりこまなければならないのは難しいところだと感じた。

PADIというかアメリカの合理性を感じるところなのだが、各スキルのキーポイントだけちゃんと押さえておけば、他はかなりアバウトというか個性的でもいい。基本的なやり方は安全面だったり、戸惑わずできるように考えられているのでそれを踏襲すべきだが、そのほかはうるさくない。日本的な考え方だと、すぐ「○○道」などにしてしまい、型としての美しさやフォーマットを厳密に守ることを要求されるのとは異なる。できりゃいいじゃん、という考えなのだ。

例を挙げると器材脱着でも自分はタンクを真っ正面に置くところまでを習ったので、今でもそこまでやるが、他の人は器材を外し、自分のモモに載せるところまでやって、それから装着するという人もいる。ようするに器材脱着の目的は絡んでいるホース類を整頓したり、タンクが緩んだのを直す、なんてのが目的なので、その目的を達成できればスタイルは問わない、ということだ。左手から抜いて、右手側を軸にするのはレギュレータの向きから言って安全だし合理的だから、それはポイントになるが、置く場所も自由だし、再度着ける方法も自由ということだ。海猿のように上から被っちゃう人もいる。

というわけで、IDCは新しいこと(実際にはやってきたことなのかもしれないが、それを体系的にしたカタチ)を学ぶし、かなりのボリュームがあるので大変ではあるが、ダイブマスターを取った人ならば知識やスキル的には十分(のハズ)。受けようか悩んでいる人がいたら、どんどんやっちゃいなよ、とアドバイスしたい。

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