IDCへの参加 その3 プレゼンテーション

IDCはトータル六日間の予定で行われる。通常はAIコース→OWSIコースが順番に行われるが、今回は先にまとめて座学→実技的なものの順番となった。

というわけで、初日はオリエンテーション。そして岩谷さんによる知識開発(要するに講習時に学科を教えること)プレゼンテーション、そして限定水域での講習手法…というかこれもプレゼンテーション、を学ぶ。

IDCは、このプレゼンテーションスキルを学ぶことがほとんどだと個人的には思う。その他の項目はごくわずかという印象。

プレゼンテーション、というと仕事でやるプレゼンみたいなことか?と思われるかもしれないが、なんというか日本的なプレゼンテーションとは異なりアメリカ式のプレゼンテーション。例を挙げるとすれば、よく映画や海外ドラマ、そして戦争ゲームである作戦前のブリーフィングを想像してもらうとわかりやすいかもしれない。例えばこんなシーンだ。

場所:航空母艦のブリーフィングルーム

パイロットや爆撃手がブリーフィングルームに集まっている。ザワザワしている…。そこへ作戦指揮官が登場。そしてこういう話をする。

「野郎ども、よく集まったな。昨夜飲み過ぎて二日酔いの野郎はいないな?よし、OK。今日の作戦を伝える。」→コンタクト(いわゆるツカミだね)
「今日の目標はやつらの横っ面をはたくことだ。つまり、この場所に展開している戦車部隊の右翼側を叩きつぶすことがミッションになる」→この作戦の達成条件
「やつらの右翼側には友軍の地上部隊が10キロ離れた場所にいる。友軍が前線を上げていくときに戦車部隊が邪魔になるので、叩きつぶし、友軍の前進をラクにしてやるわけだ。」→この作戦の価値

というようにダイビングにおいて、この知識やスキルを達成する条件は何か、そしてその価値はなんなのかをきちんと教えるのがPADIのダイビングインストラクションのシステムということになる。この後、そのスキル達成のためのステップ(この例なら攻撃手順とか)を説明して、注意点などを述べることにつながっていく。

終わった後にはちゃんとディブリーフィングを行い、達成できたことを褒め、次につなげていく。通常の仕事でも同じことをなんとなくやっているものだが、IDCではそれを明文化してきちんとツールとして使えるように教育する。もしこの手法を20歳くらいできちんと学べ使いこなせたら、将来業務のときにも必ず生かせる知識、知恵となるだろう。惜しむらくは20歳くらいだと、なかなかこの価値に気づきにくい。もう少し歳を重ね、実際に人を指導したり、部下を扱うとき、業務指示するときにかなり使えるのだが、その域まで行っていない(ことがほとんどだろう)と、この価値にはすぐに気づけないだろうな。

たぶんIDCでよくみんなが最初につまずくのがこのパート。自分は仕事上話すのは必須だし得意なので、まったく苦にしない。戸惑ったのは用語くらいで(もっとわかりやすい訳というか例があるんじゃないのかなあ)、通常の仕事とそれほどかけ離れているわけではないのでむしろ楽しいwでも、実際にIDCを受ける年齢のコア層はこういったことはまだ不慣れだし、年齢もあってやりづらく感じるだろうと思う。

さて、初日はこうして知識開発と限定水域(オープンウォーターと違ってスキルの細かなところまで教えるやり方)でのプレゼンテーションを学んだ。

学科を10時間やったので、リフレッシュしたくなり水に入りたかったので、この後渡部さんがサンセットダイビングに連れて行ってくれた。ニチリンダテハゼやニシキテグリを見て、暮れなずむハウスリーフを1時間程度ダイブしリラックス…というかコースディレクターと一緒に潜ると緊張してあまりリラックスできないようなw。

なお、このハウスリーフは24時間ダイビング可能である。バディがいれば(いなくてもガイドをお願いすればいい)、死ぬほど潜れるw宿の自分の部屋の前を通り、ダイブサービスから1分のところでエントリーできる。レストランもあるので、一歩も外に出ず全日程を死ぬほどハウスリーフで一日6ダイブくらいしてマクロ三昧するのもいいかもしれないwオレはイヤだけど。

ハウスリーフをレストランから臨む。レストランはイマイチw

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください