海の中のことを書かないダイビング日記とはこれいかに

タイトル長いね。

さて、1月に沖縄本島にダイビングしに行って参りました。初日は午後からチービシ(ラビリンス2本)、そして二日目はケラマ(久場島南とか地形メイン)、三日目に帰ってくるというタイトなスケジュールであります。

伊豆の海で潜ってるとカラダが凍りますが、沖縄はあったかくていい。さすがに5mmのウェットではやや寒いので7mmのセミドライとフードベストで潜りましたけど。透明度もいいし寒くないのでエア持ちもよい。

今年はウミウシが少ないそうで、こないだの大きな台風でタマゴが流れていってしまった、というウワサwほんとかなあ。

三日目に帰る前にスナベマリンというウェットスーツをオーダーしてくれる店に行ってオーダーしてきました(Webはあるけど、あんまり参考にならない…ちゃんと作ってくれればいいのにね)。ロクハンとやらを作ろう!ということで体型も今後それほど変わらないだろうし、作っちゃえと。できればドライスーツ着たくはないので…。

裏をSCSという銀色の裏地で覆われたものにしました。熱伝導率が低いので、保温性にも優れているらすぃ。詳細はこちらにありましたのでご参考に。着脱もスムーズになるようです。ロクハンツーピースで約36,000円。東京近辺で作るより安いです。なお、採寸は10分ほどで済みますので沖縄行ったときに時間がちょっとしかなくても作れます。

しょーじき、ダイビングの記憶があまりない…w

バックアップダイコン?メイン?

MATRIXが修理から帰ってくるまでに潜れないのは困る、ということで別のダイコンを用意した。というかMATRIXがあるうちにすでに買っていたんだけど、なかなか使い始める機会がなかったというか。

TUSAのIQ-850。ニゴニゴのチービシで撮ったので白い砂がたくさん…。

というわけで、TUSAのIQ-850。

以前から欲しいと思っていたので必然的に次のを選ぶとなるとコレだったわけなんだが、このダイコンの特徴はやはりなんといっても窒素バーグラフ。速いコンパートメントから遅いコンパートメントまで12段階に分割したモデルを表示して、窒素が体内にどれだけ蓄積されたかをビジュアルで表示してくれる。遅いコンパートメントでは吸収・排出に時間がかかるので自分のカラダにどれだけ溜め込んでいるのかを明示してくれる。

さらに特徴的なのはマニュアルが非常に詳細に解説されていること。実際の使用シーンに合わせてこういう状態になったら、このように気をつけなきゃいけない、などを教えてくれるマニュアルだ。IQ-850を持っていなくても勉強になるので一度目を通しておくとよい。マニュアルはこちらからダウンロードできる。

なお、他力本願になるけどこのダイコンを実際に使ったレビューとして沖縄にあるシーサーの海人商店のブログが非常に参考になるので紹介しとくのだった。なお、このIQ-850用のソフトをダウンロードすると、シミュレーションして遊べる。実際にどんなカンジで窒素溜まっていくのかをシミュレートできるので試してみるとおもしろい。このダイコン自体を持っていなくてもできるのでやってみてちょ(月刊ダイバーでも使われてるね)。

だがしかし。かなり大きな問題が。個人的にはなんだけどこのソフト64bitで動かない。すでにWindows 7が出てどんだけ経過しているんだ、と思うし世間的にも64bitで動くのが普通になっているのにコレはないだろうと思う。もちろんWindows 7 64bitでもXP Modeを使ってやれば動くのだけれど、わざわざそのために仮想マシンをインストールしなければならないのはちょっと面倒くさい。まだ実際にダイコンをつなげてテストしていないのでちゃんとダイコンと通信できるかが疑問だけど、これはいずれ検証してみる予定。

なお、今後どっちのダイコンをメインにしようかなー、なんて思っているのだがやはりMATRIXは便利なダイコンでコンパスもついているし、ダイブプロフィールもグラフィックで見えるしで使いやすい(ソフトも問題ないしね)。潜っているときの時間も秒単位で見えるので講習のときに時間計るのにも便利。なので講習や二日だけ潜る…てなときはMATRIXを使い、長期間潜るときはIQ-850を併用かな、という使いかたになるかと思ってる。いつでも同時に使えば一番いいんだけど。

今度実際に両方を着けてどんだけ違うのか、を比較してみる予定だす。

Mares MATRIXその後

4月の下旬に宮古島に行って潜ってきた。同じ月に沖縄にまた行くなんて、本当にダイビングアディクツだと思う。タンクの空気を吸わないといけない病気みたいなもんだ。宮古島のダイビングについては別のページに書くことにして、ここでは通算6本潜ったわけだが、その間のMatrixの挙動について書こうと思う。

結論からいうと、普通に使えた。当たり前だが。前回警告音が聞こえなかったのは、やはりフードを被っていたせいのようだ。それと音に慣れていないのが原因かもしれない。音に慣れてないのはどういうこと?と思うかもしれないが、携帯電話などを新調したときに呼び出し音がしても、普段聞いたことのない音だと、自分のではないような気がして気づくのが遅れる。気づいたとしても自分の音ではないと思って、誰だようるさいなあ、なんて思った経験はあるはずだ。それに近いのかもしれない。

Maresの常なのだとは思うが、浮上警告に関しては9m/分を越えるとすぐピーピー鳴る。根の下からトップに上がるときに、今まで気にせず上がっていたがこいつはすぐに警告を出すので、注意するようになった。

次に充電時間。しばらく使っていなかったので、空になっていたので改めて満充電すると2時間半かかった。充電するときに、iPad用の2000mA出力があるACアダプターを使っての時間である。コイツには充電器が付属していないのでこのようにUSB出力のあるACアダプタやPCなりで充電する必要がある(ケーブルはついている)。PCの場合には種類にもよるが通常は500mAのUSB出力しかないので、この時間で充電できるかはわからんちん(カタログスペックでは1~2時間となっている。これもアバウトだよなあ)。

また、イタリアのプロダクトなんだからこんなもん、と納得するのが一番精神衛生的にいいのだと思うが、100%にならないでずっと99%だったりするwこういうパーセンテージ表示はあくまでも目安だと思えば腹も立たないので気にしないことにした。日本の製品がある意味でオーバークオリティなのかもしれないし。

今回は30mの深みでロウニンアジの群れをじっくり見たが、特にディープストップは出なかった。デコまで後4分程度まで潜っていたのだが、二本目ということもありそれほど窒素はたまっていなかったよう(前回は三本目に一番深い40mのところに潜るという状態だった)。

というわけで元気にメインのダイコンとして活躍中でありまする。

※6/13追記

Maresのサイトを見ると、MATRIXの日本語化プログラムは年内には…と書いている。えーと、まだ半年も残っているのに年内とはかなり、かーなーりー、アバウトな納期ではないか?自分もソフトウェア技術者なのであるが、ここまでかかるってのはおかしい。やる気がない、としか思えない。自分はネットだのIT業界にいるのであり、この業界も結構アバウトなところはあるが、ダイビング業界ほどアバウトじゃないなぁ、と最近思う。日本でバカ高いダイコンを買う人の身になって代理店はやるべきだろうと強く思うのだった。できないなら最初から売らなきゃいいのだ。

Mares Matrixを使ってみた

Maresから新発売されたダイコン、Matrixを沖縄で使ってみました。本当はセブに持って行こうとしていたのに忘れてしまった、といういわくつき?のものです。なお、この記事はまったく役に立つ記事ではないような気がしますけど、とりあえず書くw

Mares MATRIX

二個目のダイコンなので、どこがどう優れている、とかレビューしてもあまり説得力がないのですが、以前使っていたダイコンとの比較でとりあえずファーストインプレッション。おいおい他の機能なり気づいたところをレビューします。

まず、以前使っていたのはSUBGEARのXP-10。非常に廉価なダイコンですが、機能は必要にして十分と自分では思っていました。ひとつだけ改善して欲しいなぁ、と思っていたのは安全停止タイマーが自動スタートしないこと。5m近辺に浮上してから、えいや、っとボタンを押すというカップラーメンタイマーと呼ばれても仕方のないタイマーでした。一緒に潜っていたガイドさんが、「まだなの?」と驚いちゃうくらいw

XP-10は、このようにしょうもないところがありますが、UWATECブランドになるとAladin G2と呼ばれるダイコンに変化します。こちらは安全停止は自動スタートするのですよ。ファームウェアが異なるだけで、このように差別化しちゃってるわけです。もっとも海外通販サイトを見ると、この二者には5千円程度の開きがあるのでやむを得ないところですが。

あ、話が散逸している。Matrixの話をしなくては。

さて、実際に使ってみて気づいたところは以下のようなところです。

  1. 浮上速度違反警告音が聞こえない
    フードをかぶっていたせいか、浮上速度違反警告音に気づきませんでした。てっきり設定で音を消しているのか?と思ったのですがそんなこともなく。XP-10の方が派手に聞こえます。また今度注意して潜ってみることにしましょう。
  2. 飛行禁止時間が長い
    これ、Maresのコンピュータを初めて使うのでそう思うのかもですが、3本潜ると飛行禁止時間が24時間になります。そこからカウントダウンなのでこの制限に従うと丸一日飛行機移動はできなくなります。まぁ、自分は18時間経過したので乗りましたけど。
  3. ディープストップがついている
    今までのXP-10にはついてなかったので新鮮wま、それだけです。ただ、今回40mまで潜ってギリギリ、DECOにはならなかったのですが、12mで2分のディープストップを指示されました。とりあえず減圧症になるのはいやなのでちゃんと守りました。
  4. ストラップがちょー短い
    5mmのウェットでしたが、自分のは袖口がスキンとジャージで二重になっているので回りません。そのため、ジャージの部分をまくって使いました(写真)。仕方ないので延長ストラップを買おうと思ったのですがまだ国内にはないので、仕方なくMares NEMO EXCELの延長ストラップを代用。ちょっと幅が合いませんが、よしとします。

気づいたのはこのくらいでしょうか。ログをPCに取り込めるところも別段XP-10に比べて優れているとは思えないし(XP-10はシンプルだけど必要にして十分なソフトウェアでいじくれます)、コストパフォーマンスでいうとどうなのかなぁ?という気がします。見た目とか考えなければ、G2でいいような気がします…。

なお、このMatrixは国内正規品ではありません。海外サイト(SCUBA STORE)か ら購入しました。どうせ国内品もまだ日本語化されていないし、高すぎるし。ダイコンの場合にはバッテリー交換をいずれしなくてはならないものなので国内正規品の方がいい、という考えもありますが、このMatrixは充電式なのでバッテリー交換するのは、おそらく自分が生きている間にすることはないようなw

国内で買うと8万円以上するところを半額程度の4万円で購入することができました。なお、本来Mares製品はこのサイトから通販できません。たまたまリニューアル時に若干バグっていたのでこっそり裏技的に買ったのでした(UK在住にして製品を調べ、そのURLを日本語モードのブラウザに入れてカートに入れる。現時点 ではこの技が使えなくなった)。

もうちょっと使い込んだらまたレビューしますね。

閑話休題:Mares日本のサイトなのですが、ところどころテンプレートのままだったりして、なんか変なサイトになってますね…。カタログも昨年のものに比べると今年はデザインがひどいというか素人っぽい。モビーから独立したかのように見えていますけど、住所は一緒だしな。なんか早いところしっかりして欲しいですね。